Venesplo ヘルプ

  • Venesploの使い方を説明しています。わからないことがあればまず本ページをご確認ください。
  • ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

機能概要

Venesploには以下の機能が備わっています。

・商品選定&出品ファイル作成機能
Chrome拡張機能のjaneeN(後述します)で集めた日本AmazonのASINリストCSVを読み込み、米国で利益が取れるASINを抽出します。ファイル形式は米国アマゾンに直接アップロードできるTSV形式になっています。

・出品ファイルマージ機能
複数の出品ファイルを1つにまとめることができます。
メーカー毎に1つにまとめるのがおすすめです。

・出品機能
出品ファイルをドラッグ&ドロップして出品ボタンを押すだけで出品できます。

・価格改定機能
何時間おきに価格改定するか決められます。仕入先である日本Amazonで在庫切れになれば在庫数0で改定し、注文が来たのに仕入先がないという事態を回避します。

・危険商品除外機能
メーカー名、ASIN、キーワードを登録することで、出品ファイル作成ではその商品を処理から外し、価格改定ではその商品を削除します。

・仕入先選定機能
仕入れ先の出荷までのハンドリングタイムやセラー高評価率、評価数で絞り込み、利益計算も売れた後の返品率や送料テーブルに至るまで、非常に細かく設定できます。

ここまでで機能の概要を説明しました。次はセットアップしながら各機能の詳細を解説していきます。

セットアップ方法

大まかな作業手順をまず把握しましょう。
①Venesploダウンロード、ライセンス認証、設定を調整する
②Chrome拡張機能janeeNとASIN Pickをダウンロードする
③janeeNかASIN PickでASINリストを作成する
④Venesploで出品ファイル作成・アップする
⑤自動価格改定する
⑥必要ならVPS契約してVenesploを稼働する


これで無在庫販売を開始できます。では詳細に入ります。
まずはVenesploのZipファイルを解凍しましょう。右クリックで「すべて展開」します。
場所はデスクトップがおすすめです。

Venesplo_Ver.X.X.Xというフォルダができます。その直下にVenesplo.exeがあります。
Windowsの拡張子表示を設定していないPCでは単にVenesploと表示されますので、表示設定しておくことをおすすめします。
デスクトップにショートカットを作っておくといいでしょう。起動してください。
これから2つの認証を行います。

1つめは当社の認証です。ライセンスコード認証画面が表示されますので、
Vensplo登録申し込み後48時間以内に発行される、メール件名「Venesploのライセンスコードを発行しました」を開き、英数字16桁のライセンスコードをコピーして、ここに貼り付けてください。認証が完了します。
2つめはSP-APIというAmazonのAPIを利用するための認証を行います。このようなウィンドウが表示されます。
「認証ページを開く」ボタンを押します。Webブラウザが立ち上がります。
画面下の方にあるチェックボックスにチェックを入れて、確定ボタンを押します。
Venesploの更新ボタンを押してセットアップ完了です。
次は各画面説明を行います。Venesploには7つの画面があります。

・出品ファイル作成
・出品ファイルマージ
・出品
・価格改定ファイル
・除外リスト
・差益設定
・送料設定

先に各種設定をしなければ他の機能が使えないので、送料設定から解説していきます。

送料設定

右端にあるタブが送料設定です。デフォルトでは当社がFedExと契約している送料を基準に設定しています。まだクーリエを利用していない方は、国際郵便の料金表に沿って入力するといいでしょう。

送料テーブルには直接数字を打ち込めます。
500gと入力しているところは、0-500gの範囲の商品に適用され、
1000gと入力しているところは、501-1000gの範囲の商品に適用されます。

何も設定されていない重量の場合は、「どれにも当てはまらない場合の送料」に設定したものが適用されます。

「送料設定 上書き保存」
設定が終わったらこのボタンを押してください。設定ファイルのshipping.csvが上書きされます。

「送料設定 指定場所保存」
送料設定を保存しているshipping.csvのバックアップを取りたい場合はここです。Dドライブや外付けメモリなどに保存すると良いでしょう。

なお、FBA用の設定をしたい方は1gあたり1円から0.8円を基準に、この表の料金部分を書き換えるといいでしょう。FBAは一度に大量に数十キロほど商品納品するため、重量あたりの送料が安くなります。FedExなどのクーリエでFBA直接納品する場合は、必ず関税元払いにした上でインポーターをAmazon以外にしてください。

これで送料設定は完了です。次は仕入先と利益計算の設定をしていきます。

利益計算について

日米Amazonの利益計算は、細かくやろうとするとかなり複雑です。
Venesploがどのように計算しているのかを、別紙で詳細に解説しました。
これを知らなくても差益設定さえしっかりしていれば問題ありませんが、より詳しく知りたい方は軽く目を通しておくことをおすすめします。
Venesplo計算式解説

Venesploでは消費税還付を計算に入れていません。消費税還付は年1回か年4回に設定している人がほとんどだと思います。薄利多売にした場合に、運転資金がどんどん減ってしまう恐れがあるためです。

また、クレジットカードや仕入先のポイント還元など、ポイント系も計算に入れていませんので、そこは各自調整してください。

逆に言えば、十分運転資金があり、かつ完全に消費税還付とポイントのみで利益を出す薄利多売をやるという人は、全ての設定を厳格に行い、利益1円でやっても成立しますが、多少は利益を取ることをおすすめします。

例えば最低利益500円に設定している人が5500円(税込)の商品を仕入れた場合、消費税還付が500円あります。仕入れにポイント2%つくなら100円です。これで合計1100円の利益が出ます。
商品代そのもので稼ぐ額と、消費税還付・ポイントで稼ぐ額を調整しましょう。

差益設定

ここが設定の山場です。設定項目が多いですが1つ1つ見ていきましょう。

・最低利益
Venesploでは競合セラーがいる場合、そのセラーと同じ販売価格まで値下げします。そのとき赤字にならないよう最低利益をここで設定します。これを下回る価格には値下げしません。
デフォルトでは500円になっています。500円未満しか利益が取れない販売価格にはしないということです。
パーセントに変更することもできます。あなたが扱っている商品の価格帯に幅がある場合はパーセントの方が良いかもしれません。

・競合なし最低利益
競合セラーがいない場合にどれだけの利益を取るかという設定です。最低利益よりやや高い数値にすることをおすすめします。デフォルトでは800円です。


・出品ファイル計算方法
「利益があり最安値セラーになるなら出品する」
「利益が出る価格で出品する」
Amazonでは最安値セラー以外はあまり商品が売れません。そのため最安値セラーにならない場合はそのASINを出品除外するというのがデフォルトの設定です。「利益が出る価格で出品する」にすると、どのようなASINでも出品しますが、無駄な出品が増えてるのでおすすめしません。売れない商品を出品したままにするのは、余計なアカウントリスクを抱えることになります。
「利益が出る価格で出品する」は安全なメーカーのみ選定しているので全部出品したい、というときに設定してください。


・価格改定計算方法
「利益があり最安値セラーになるなら出品する」
「利益が出る価格で出品する」
これも通常は「利益があり最安値セラーになるなら出品する」でOKです。
出品している商品が安全なメーカーのみであれば、「利益が出る価格で出品する」を選んでも良いでしょう。


・価格改定稼働
「価格改定ファイルを作るのみ」
「オン」
「オフ」
価格改定は設定を誤ると事故につながるため、デフォルトでは「オフ」になっています。
必ず「価格改定ファイルを作るのみ」で1度は価格改定を行い、作られたファイルの内容が正しいか確認した上で「オン」にしてください。すると次回の価格改定からAmazonアカウントに反映されます。


・Amazon.comに設定している送料
米国Amazonで設定している送料を設定しましょう。送料無料なら0ドルです。重量ごとや地域ごとの設定には対応していません。セラーアカウントでそう設定している場合は最も汎用的な数値を入力しましょう。


・梱包材料金
輸送箱やエアパッキンやビニール袋など、1注文の梱包に必要なコストを入力してください。


・発送代行会社手数料
発送代行会社を利用している場合は1出荷毎に手数料がかかりますので、その料金を入力しましょう。フリーランスの外注に依頼している場合なども同様です。ご自身で出荷している場合は0円でも構いませんし、あなた自身の給与に沿って設定してもいいでしょう。


・梱包実重量調整
Amazonでは商品重量をSP-APIから取得できますが、その数値はなぜか実際よりやや軽いです。おそらく輸送箱の重量が計算に入っていないのではないかと思います。そのため先ほど設定した送料テーブルの料金に当てはめられません。
適切な商品重量に補正するのがこの設定項目です。

デフォルトでは梱包重量に200g足したものを1.1倍にしています。これで大抵の商品は実際の重量の近似値になると思います。軽量商品または重量商品を主に扱うセラーにはデフォルト設定が合わない可能性があるため、適宜調整してください。


・梱包容積重量調整
FedExでは5000cm3あたり1kgという容積重量が設定されています。実重量か容積重量どちらか高い方の値段になるのですが、鉄アレイでも売らない限り、容積重量の方が重くなります。
Amazonから縦・横・高さの3寸を取得して、それを整数のcmに繰り上げをしてから掛けて容積を計算するのですが、Amazonに入力されている値は過小であることがとても多いです。ですので倍率を掛けて適正な重量にするようにします。
デフォルトでは1.5倍です。

例えば、商品容積15000cm3で3kgと出たら、調整値1.4倍つけて4.5kgになります。送料設定に4kgと5kgの設定があった場合は、小数点切り上げで5kgの方が適用されます。

・商品容積重量調整
Amazonの情報では、梱包状態の3寸を取得するのですが、それが無い場合は商品寸法を取得します。商品寸法では梱包状態より小さくなりますので、倍率は梱包容積より少し大きい1.5倍としました。
しかし、Amazonページの情報はいい加減で、梱包容積と全く同じ値が入力されていることも多々ありますので、あなたが出品するジャンルによっては、梱包容積重量調整と同じ倍率でいいでしょう。

・これ以上は容積重量で計算する
FedExではエクストララージパックを使えば実重量で計算されます。エクストララージパックで実重量で認められる容積は15400cm3以内です。なのでこれ以上は容積重量で計算します。


・返品減額率
デフォルトでは2%としています。自分が出すジャンルの商品の返品率をそのまま入れればいいのかというとそうではなく、この設定項目は返品減額率です。どういう違いがあるかというと、後者は返品によって売上から引かれる総合的なコストの割合のことです。
ざっくり、返品率に8-9割掛けした数値とすればよいでしょう。

簡単に解説すれば、100万円分売った後、返品により喰らう損失が何万円か、その割合を打ち込みます。先の例だと100万円売って5万円分返品され、商品コンディションにより減額して4万円返金して、返品された商品はeBayで売って1万円になった、となれば損失3万円なので3%というわけです。


・海外送金手数料率
大抵の方はPayoneerを利用してると思います。あなたがPayoneerでかかっている為替手数料を入力してください。国内の銀行に送金する際、変換されるドル円レートが表示されますので、それが実際のドル円レートと比べてどれくらい不利な数値かで計算できます。デフォルトでは0.5%としています。

しかしFBA納品用の商品リサーチをする場合は関税が必要になってきます。例えば10%の関税がかかるようなジャンルのものをリサーチする場合は、返品減額率か海外送金手数料の数値を10%分増やして調整してください。


・ハンドリングタイム
米国Amazonから受注があったときに、何営業日で出荷するか期限を設定します。
Vensploは無在庫管理ツールですので、仕入先のハンドリングタイムを見て、それに何日プラスするかという基準にしています。

デフォルトでは3日としています。国内輸送日数と手元に来てから出荷するまでの日数の合計値です。
あなたが関東に住んでいて、迅速に出荷作業もできるのであれば2日にしてもいいですし、北海道や九州にお住まいでかつ出荷作業に1-2日かかるのであれば、日数を4日に設定しましょう。

例えば仕入先が5日以内に発送で、デフォルトの3日設定の場合、5日+3日=8日のハンドリングタイムでそのASINを出品します。仕入先が2日以内に発送の場合、2日+2日=4日です。
このように、ASIN毎に最適なハンドリングタイムにする機能です。これで売上を最大化できます。

なお、仕入先が即日出荷されるASINでも、Venesploは仕入先のハンドリングタイムを最低2日として計算します。ちょっとした雪や台風、プライムデーやホリデーシーズンの遅延で、即日出荷はすぐに成立しなくなる不安定なものだからです。無在庫販売でアカウントを長期的に守るためには、安全マージンを用意する必要があります。


・競合ありなら出品価格に上乗せ
競合セラーと同じ価格に設定していると、0.01ドル安くする自動価格改定ソフトを使っているタイプのセラーにより、価格改定のたびに値下げが起き、価格崩壊が起きることがあります。
もしあなたがメインで売っている商品にそういうセラーがいて、価格崩壊が起きる場合は、例えばここを0.01に設定すると、最安値セラーより0.01ドル高い価格で出品できます。もちろん最安値セラーより販売額は落ちますが、価格崩壊は防げます。
なお、Venesploでは最安値セラーと同額にはできますがそれより安くする設定はできません。Venesplo利用者同士で価格を下げ合って崩壊するのを防ぐためです。


・出品価格上限
Venesploの価格設定に関するどこかの数値を大きく間違えてしまったために、ありえないほど高い価格で出品することを避けるための機能です。あなたが扱う商品の中で最大の価格より少し大きい額を入力しておきましょう。それ以上の価格になる場合は出品ファイル作成なら除外され、価格改定なら在庫0になります。


・出品価格下限
先ほどの逆です。あなたが扱う商品の中で最低価格より少し低い額を入力しておきましょう。


・価格改定開始時刻
毎日何時に価格改定を開始するかを決めます。日本時間基準です。デフォルトでは8時です。


・価格改定周期
何時間置きに価格改定するかを設定します。デフォルトは12時間なので、1日に2回価格改定することになります。価格改定開始時刻を8時に設定している場合は、8時と20時になります。

設定値は8-24時間の間でできます。1時間置きなど高頻度にした方が在庫の情報を常に最新にできていいんじゃないかと思うかもしれませんが、それは危険ですので8時間未満には設定できないようにしています。
理由はこのStepの最後の項をご覧ください。


・定期再起動
数日数週間とVenesploを起動して定期価格改定設定したまま放置していると、いずれ何らかのエラーで固まって価格改定が止まる可能性があります。
それを防ぐために、定期的に再起動を入れることで長期間の安定稼働を可能にします。
12-24時間の範囲でご入力ください。チェックボックスでオフにもできます。
再起動周期にリサーチや価格改定の動作中だった場合、1時間毎にチェックが入り、アイドル状態になっていたら再起動します。


・仕入れ先の出品形態
仕入れ対象の出品形態は、例えばAmazon.co.jp本体とFBAのみにすれば、プライムデーやサイバーマンデーなどでAmazon倉庫の物流が混乱する時期以外は非常に安定した確度で仕入れを行うことができます。しかし厳選すればするほど仕入先は減り、有効な出品も減ってしまうので、安全性と利益は常にトレードオフです。
後述する対象セラーのハンドリングタイムや仕入先の評価数を厳し目に設定しておけば、自己出荷セラーでもそう問題は起こりませんので、デフォルトでは全てにチェックを付けています。



・仕入れ先の評価率
「高評価90%以上」
「高評価80%以上」
「高評価70%以上」
評価率が一定以上のセラーを仕入れ対象にします。
この設定は最低でも70%以上を選ぶ必要があり、オフにはできません。
それ未満の評価率のセラーから仕入れていては、トラブルに巻き込まれる可能性が高まるからです。


・仕入れ先の評価数
「300以上」
「100以上」
「50以上」
「10以上」
「1以上」
評価数が一定以上のセラーを仕入れ対象にします。
評価数0のセラーは未知数なので仕入れ対象にはできないようにしています。
評価数を増やせば増やすほど安全度は増しますが、仕入れ対象セラーも減ります。
デフォルトの「10以上」か「50以上」をおすすめします。


・ドル円レート
ドル円レートをとあるサービスのAPIを利用して取得しています。小数点第3位を四捨五入して、第2位までにしています。


・手動ドル円レート
手動でドル円レートを設定したい場合はこちらをどうぞ。ラジオボタンで切り替えられます。


・予約商品出品除外
「オン」
これはオンにしかできません。これは、除外設定が有効であることを示す情報表示のみの意味です。これをしておかないと、数ヶ月後に販売開始予定の商品まで出品対象になってしまいます。無在庫販売には致命的なのでオンにしています。


・ウィンドウ最小化
「タスクバー」
「システムトレイ」
最小化した時にタスクバーに収まるかシステムトレイに収まるかを選べます。
システムトレイというのはデスクトップ右下のタスクバーにある上矢印(ひらがなの「へ」みたいな形)を押したら出てくる、このようなトレイです。
この「へ」を押します。
小さいですが一番左上にあるアイコンがVenesploです。これをクリックするとウィンドウが元の大きさに戻ります。Venesploは価格改定を毎日し続ける常駐ソフトなので、タスクバーでは邪魔になる時にシステムトレイを設定してください。

ここまで設定したら保存と設定ファイルのバックアップを忘れずしてください。
次は除外リストタブの説明です。

除外リスト

除外リストには次の2つの機能があります。

1つめは危険な商品を登録することで、出品ファイル作成と価格改定でその商品を対象外にする機能です。jogaiASIN_Maker_Keyword_Seller.csvとして保存します。

出品ファイル作成だと対象商品は出品ファイルに含まれないようになり、価格改定だとその商品は削除されます。
文章だけでは設定方法の説明が難しいので、スプレッドシートのリンクを用意しました。
Venesplo除外リストの入力例

2つめは価格改定から除外するASINを登録する機能です。kakakukaiteijogaiASIN.csvとして保存します。

有在庫と無在庫を併用する場合に使います。
例えば無在庫販売でも、仕入れた後に購入者が注文キャンセルすることがたまにあります。そうするとその仕入れた商品は在庫になります。
在庫なのでハンドリングタイムは2日でも大丈夫ですし、それでも売れ残れば大きく値下げすることも必要でしょう。しかし価格改定が動いている限り、全てのASINは無在庫として設定したハンドリングタイムと出品価格になってしまいます。

その価格改定から除外するための設定がこのCSVでできます。
下記が解説です。設定は簡単で、CSVのA列にASINを入力するだけです。
Venesplo除外リストの入力例

表計算ソフトで文字化けする場合は、どちらのCSVもShift JISで読み込み直してください。

janeeNとASIN Pickは必ずAmazon購入アカウントからログアウトしてから使おう

これから説明するjaneeNとASIN Pickは必ずAmazon購入ログアウトしてから使ってください。ログインした状態で使うと過負荷によりAmazonから購入アカウントのアクセス制限を喰らうからです。
ログアウトしておけばこの制限を回避できます。しかし、ログアウトし忘れてしまうリスクがあります。

対策としてChromeとEdgeは同じ拡張機能をインストールすることができますので、どちらか片方のブラウザはAmazonにはログインしないでこれらのツールを使う専用にしてください。
使う際も複数タブor複数ウィンドウで同時に使うことはせず、必ず1つだけ稼働させてください。複数でやると過負荷ですぐにアクセス禁止になります。

最も確実な方法は、後述の「さくらVPSで24時間稼働」を参考にWindowsサーバーを構築して、VPS経由でAmazonに一切ログインせずに使うことです。

Chrome拡張機能 janeeNのインストール

Venesploで商品リサーチをするために欠かせない他社製拡張機能が2つあります。
まずそのうちの1つ、janeeNをインストールしてください。Amazon.co.jpで効率よくASIN取得できるツールです。これで作ったCSVを、Venesploの出品ファイル作成にかけます。https://chromewebstore.google.com/detail/janeen/napdjajnimgcebdnpmdeljgmghnnecpd

janeeNの使い方は簡単です。日本Amazonまたは米国Amazonを使うのですが、まずは購入アカウントからログアウトしてください。次に出品したい商品のキーワード検索をした検索結果の商品一覧画面や、セラー個別の出品商品一覧画面を出してください。


その状態でChromeの右上の方にある、janeeNのアイコンをクリックします。
これに「はい」を押すだけでOKです。あとは自動的にASIN取得が始まります。

「クリップボードにコピー」を押してください。

次に、GoogleスプレッドシートかExcelなどの表計算ソフトのA列にこのコピーをペーストして、CSV出力してください。このCSVファイルが利益が出る商品が含まれている原石です。

どこに保存していてもいいですが、Venesploフォルダ直下の「出品ファイル作成用ASIN置き場」が管理に便利です。

Chrome拡張機能 ASIN Pickのインストール

janeeNより高度なASIN取得ができるツールとしてASIN PICKがあります。
こちらは有料ですが、janeeNにはない子ASIN取得機能が最大の長所です。
あなたがリサーチしたい商品が、サイズ・色・セット数量などでバリエーションがあるタイプの場合は、こちらのツールを使う必要があります。

https://chromewebstore.google.com/detail/asin-pick/pkombcbkmcbcidgkfofmldkejbgnaobc
拡張機能を入れたらAmazonの客向け検索ページに行き、
ツールバーにアイコンを表示させて右クリックし、
「サイトデータの読み取りと変更を行います > amazon.co.jp」に設定してください。
ASIN Pickは「ASINのみ」にだけチェックを入れて取得するととても動作が速いです。この状態は機能的にjaneeNと全く同じです。

次が本題です。色やサイズが様々あるジャンルの商品を取得したい場合は「親ASINと子ASIN」にチェックを入れてください。ただし、この方法はASINのみと比べて、取得速度が何十倍も遅くなります。件数によっては、ボタン押してから30分から1時間くらいかかります。無闇やたらと使うものではなく、有力メーカーを絞ってから使うといいでしょう。

各メーカーのASINを取得できれば、スプレッドシートにデータをコピーしてください。
できあがったCSVをスプレッドシートかExcelで開いて、A列のASINを削除して、B列を重複の削除すればメーカー一覧が作れますし、何回同じメーカーが出てきたかカウントする関数を作って分析もできます。CSVの加工や分析については技術の範囲になってきますので、OpenAIのo3-mini-highかGeminiにファイルをアップロードして質問して各自解決してください。

この調子で競合セラーを見つけては、そのセラーが販売しているメーカーをリストアップしていきましょう。あるセラーの出品商品は、他のセラーも出品していることが多いです。そうやって芋づる式に競合セラーを見つけて、どんどんメーカーリストを増やしていきましょう。

ここまでのおさらいです。まず競合セラーを見つけてきます。その競合セラーからASIN Pickを使って、出品商品のASINとブランドをCSV取得します。
その競合セラーの出品ASINをいくつか開くと、他の競合セラーも見つけることができます。そうやって芋づる式にASINを競合セラーを見つけでは、ASINとブランドをCSV取得、これを繰り返します。
ひとまずこれでメーカー(ブランドのこと)を30社集めてみてください。どんどん一連の流れをやって慣れていきましょう。

出品ファイル作成

設定ができたので、商品出品をしていきます。

画面右下の「☑除外ファイル読み込み」とは、jogaiASIN_Maker_Keyword_Seller.csvを読み込んだ上で価格差リサーチをするか否かです。これを外すと動作が早くなりますが、登録している危険ASINの除外はできません。

おすすめの使い方としては、まずオフにした状態でどんどん価格差ASINを集め、たくさん集まったらそれらをまとめて除外ファイル読み込みオンでふるいに掛けて、最後に出品するという方法です。必ず出品前にオンでリサーチはしてください。

具体的なリサーチ方法ですが、先ほどjaneeNで作った、A列にASINを入力したCSVをファイル指定して開始ボタンを押してください。差益設定で設定した通り、米国で販売するのに最適な価格に調整された出品ファイルがTSV形式で出力されます。


例えばこのようなファイルが生成されます。
add_20250104_005925_972_113_A社ASINリスト.tsv

上記を例に、ファイル名の意味を一つずつ見ていきましょう。
add          出品ファイルなのでASINを加える意味でadd
20250104_005925_  年月日_時分秒
972_113_       調べたASIN数_価格差が見つかったASIN数
A社ASINリスト.tsv   リサーチに使った元のファイル名.tsv

出品ファイルマージ

先程の出品ファイル作成で作った複数のTSVファイルをここにドラッグ&ドロップして、マージボタンを押すと、1つのTSVファイルにまとめられます。
絶対必要というものではなく、あれば便利な機能です。

出品

セラーセントラルのファイルアップロードから出品しましょう。
Amazonアカウントに出品しても大丈夫な商品か、よく確認してから出品してください。空輸できない危険な商品や商標権が厳しいブランドではないかお確かめください。

価格改定

出品ができれば、その出品商品の仕入先があるかチェックし価格を最適に調整する、価格改定の出番です。

価格改定が完了したファイルがここに並びます。
最初は「差益設定」タブ「価格改定ファイル計算方法」で「価格改定ファイルを作るのみ」にしておきます。この設定だとファイルは作られますがセラーアカウントにアップはされません。

例えばこのようなファイルが生成されます。
update_20250105_005005_1459_955

上記を例に、ファイル名の意味を一つずつ見ていきましょう。

update        価格改定ファイルなのでASINを更新する意味でupdate

20250105_005005  年月日_時分秒

1459_955      調べたASIN数_価格改定したASIN数

ファイル名を確認したら中身も確認しましょう。もしかしたら差益設定で間違えた設定にしていて、価格改定ファイルがめちゃくちゃな数値になっているかもしれませんので、稼働前に必ずチェックしましょう。

問題なければ「価格改定ファイル計算方法」で「オン」にしてください。周期毎に価格改定ファイルが作られ、自動でアップロードされますので何もする必要はありません。どんなファイルがアップロードされたかは、上図「価格改定 出力ファイル」で確認できます。Venesplo直下フォルダ「価格改定出力」に格納されています。

なお、出品ファイル作成と価格改定は同時にできません。片方のみです。
仮に両方動かすとSP-APIの時間あたりのリクエスト回数上限に来て、止まってしまうからです。

例えば出品ファイル作成中に定期価格改定の時間が来た場合、その価格改定はスキップされ、次の周期に発動します。その周期でも出品ファイル作成中でしたら、また次の周期というようにチェックを続けます。

 

サポート連絡先

以上がVenesploの各機能の説明です。
Venesploの使い方についてわからない点は下記からお問い合わせください。

公式LINE

高頻度の在庫チェックをしない理由

Venesploでは価格改定(在庫チェック含む)の回数を最短で8時間おきに設定できます。なぜもっと高頻度に価格改定をできないのかというと理由があります。

例えば商品Aの日本Amazonでの仕入れ可能数が1個だとします。商品Aがあなたの米国Amazonアカウントで売れたとします。その時点ですぐに仕入れれば、国内の在庫数は0になり、Venesploは日本Amazonの商品A在庫数が0だという情報を取得して、あなたのアカウントで販売している商品Aの在庫数を0にします。

しかし、1日の間にあなたが仕入れる回数は1-2回くらいでしょう。受注のたびに仕入れていては疲弊してしまいます。例えば1日1回まとめて仕入れ、価格改定頻度が1日に24回あったとします。
商品Aがとんでもない人気商品で、在庫復活しては売れるを繰り返したら、最大で24受注もしてしまう危険があります。さて仕入れようかと注文管理画面を見たら商品Aが売れたという受注情報が24件もずらっと並び、しかしたった1個しか仕入れることができません。23件もキャンセルすればアカウントはお陀仏です。

そのためVenesploは価格改定周期を最小で8時間、つまり1日最大3回までに制限しています。これであれば商品Aの1日最大受注数は3個となり、先ほどの例だと2受注在庫切れで済みます。これならなんとかなります。

逆にあまり価格改定周期が長いと、日本Amazonで他の客が購入して在庫切れになったASINをあなたのアカウントに反映できません。かといって短すぎると上記のように人気商品は大事故につながります。

そのため最もバランスが良いのは12時間周期、1日2回改定だと私は考えます。無在庫にはこのような思わぬ落とし穴が至るところに潜んでいます。価格改定は何度も高頻度にあった方が在庫切れが防げていいと考えて、1時間おきに在庫反映するツールを使ってしまったら、国内在庫数が少なく、米国で人気商品を出品してしまった日にはもうおしまいです。

Venesploはユーザーによるカスタマイズ性を制限して、安全安定的に無在庫ができる設計をしています。Venesploで使いにくいと思った機能があれば是非LINEでご意見をください。しかし上記設計思想により、危険な使い方をできないようにしている箇所がいくつもあります。そこは変更できませんのでご了承ください。

Q & A

Q. 出品してもセラーセントラルに反映しません。
A. 出品ファイルはSP-APIを通じてAmazonに送られます。
数点の商品を出品した場合は10分ほど、
数千件の商品を出品した場合は、反映には1-2時間かかります。

そこまで待っても反映しなければ、Venesploサポートにお問い合わせください。
Q. Venesploの実践的な使い方を知りたいです。
A. 当社Amazon輸出ステップ24のDiscordサーバーに無料参加頂いた方は、Amazon輸出ステップ24の受講テキストの前半部分、Part0-13までと動画コンテンツ半分を視聴できます。それでVenesploのみならず、Amazon輸出における実践的な運用のためのセットアップ方法を学べます!

内容が気に入って頂けた場合は、講座受講をぜひご検討ください。
当社が実際に利益を上げている手法を学べます。
Q. ASINの処理速度はどれくらいですか?
A. Amazonが提供しているSP-APIの速度には上限があり、それによってVenesploの価格差リサーチ及び価格改定の速度は規定されます。
価格差リサーチは1時間あたり約600 ASIN、
価格改定は1時間あたり約900 ASIN処理できます
見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。
Q. クレジットカードを変更したいです。
A. カード変更をしたい場合は公式LINEにお問い合わせください。
Q. 出品したASINが価格改定に反映されません。
A. Amazonに出品されたファイルは、価格改定対象になるのに3-5時間ほどかかります。Amazon側のデータベースに保存されるのがそれくらいだからです。ですのでそれくらい待った後、価格改定をお試しください。
 Q. ASINはどのようにして集めるのでしょうか
A. ASINはセラーリサーチで取得するのがおすすめです。つまり、同じように無在庫輸出しているセラー見つけてきて、そのセラーのASINをJaneeNやASIN Pickで取得します。
セラーリサーチの他に、メーカー単位でASIN取得することも可能です。
Q. 取得する商品情報は新品ですか、中古ですか?
Venesploは新品のみを対象としています。
見出し
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オプション:さくらVPSで24時間稼働

Venesploはデスクトップ常駐アプリです。24時間PCつけっぱなしの方であれば、システムトレイに最小化するだけで邪魔になりませんので問題ありませんが、使わない時はPCをスリープしたり電源切っている人も多いと思います。

そういう方はVPS(Virtual Private Server)を使うことをおすすめします。Windowsサーバーをレンタルして、自宅のPCからリモートデスクトップで接続して利用するというわけです。それなら24時間稼働できます。
または、Macを使っている方もこれを使うとVenesploを使えます。

Venesploを24時間稼働するには、さくらVPSのWindows Serverがおすすめです。契約からセットアップまでわかりやすく、2週間の無料試用期間もあります。
https://vps.sakura.ad.jp/windows/

メモリは2GBがおすすめです。1GBだとラグが大きく操作に時間がかかりますし、4GBだとスイスイ動きますが月額が少し高いからです。
リモートデスクトップを使う場合は、ライセンスが1人あたり1つ(月額1320円)必要です。
Venesploのセットアップが終わって、後は自動価格改定以外何も使うことがないとなれば、一旦シャットダウンして、1GBの契約にダウングレードしても構いません。試用期間中はプラン変更できませんので、料金が変更されるのは2ヶ月目からです。

WindowsサーバーはWindows10や11と操作性は同じです。VenesploもローカルPCと同じようにセットアップしてください。Dropboxやメール添付を使って、ローカルで使っているVenesploの設定ファイルをVPS側にもってきて適用するとすぐ設定完了します。

VPSはVenesploを動かすだけではなく、外注さんの仕入れ作業用PCなどとしても使えます。VPSならさくらのVPSがおすすめです。メモリは2GBあれば重いですが動きます。
この先外注に仕入れ業務を任せる場合はVPSを快適に動かせる必要があるので、そのときは4GBか8GBにアップグレードしましょう。

概要がわかったところで、さくらVPSの構築手順を説明していきます。
まず、さくらのVPSアカウントを作成してログインしてください。
トップページ左サイドメニューの「サーバー」を選択します。
https://secure.sakura.ad.jp/vps/servers?search=&sort=-service_cd&page=1

画面右上に「サーバーの追加」プルダウンメニューがありますので、「VPS for Windows Server」を選択しましょう。

契約するプランを決めていきます。年間プランなら安くなりますが、最初は毎月払いでいいでしょう。

W2Gプラン、リージョンは、あなたのお住いが北海道に近ければ「石狩第1」、大阪に近ければ「大阪第3」を選択してください。近い場所にあるサーバーを借りた方が、遅延が少なくなります。

1人で作業する場合、リモートデスクトップライセンスを1つ選びます。
外注化などで、アクセスする人数が自分含め2人の場合は2個にしましょう。

「自動生成したパスワードを使う」で強度の高いパスワードが生成されるので、これでいいと思います。「管理ユーザーのパスワードをダウンロード」は忘れず行ってください。パスワードを忘れるとVPSに入れなくなります。

ここまでできたら画面右下「お支払い方法選択へ」を押します。
クレジットカード情報を入力後、2週間お試しを利用するラジオボタンを選択してください。

あとは確認事項と同意のチェックボックスにチェックを入れて提出すれば完了です。
最初のサーバー表示ページに戻り、5分くらい待ちましょう。契約したVPSが表示されます。
IPアドレス/ホスト名の下に、133.XXX.XX.XXXのような数字が表示されていると思います。これをコピーしましょう。
次に、右側にある三点リーダーを押してサーバー詳細へ移動します。

電源操作プルダウンメニューから起動してください。
ステータスが起動に変わったら、ブラウザ上での作業は完了です。
次はローカルPC側の操作です。

Windowsボタンを押して、検索窓にremoteと打ち込んでください。

これでリモートデスクトップアプリが出てくるので、起動します。
よく使うのでデスクトップにショートカットを作ってもいいでしょう。

コンピューターのところに、先程コピーしたIPアドレス/ホスト名、つまり133.XXX.XX.XXXのような、数字とピリオドがついているものを貼り付けます。コンピュータの番地です。

ユーザー名は「Administrator」です。資格情報も保存します。

先ほどブラウザ上で行った起動が完了しないとサーバーと繋げられないので、しばらく待ってから、ウィンドウ右下の接続ボタンを押してください。
資格情報の入力は、先程さくらVPSで自動生成したパスワードを入れます。

このような警告画面が出てきますが、さくらのVPSは安全なサーバーですので、
「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れて「はい」です。

これでVPSに接続できました。Windows 11や10と操作方法はほぼ変わりません。
Edgeが使えるので、そこからVenesploのZipをダウンロードして設置してください。

あとは自動価格改定が動くかチェックして完了です。
除外リストは適宜充実させていってください。